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第二回 ~飛騨・神岡 短歌コンクール~

女神へ贈るラブレター

入賞作品

第二回ご応募数

一般の部:370人 1271首 

高校生以下の部:291人 682首

合計 661人 1953首

《一般の部》

最優秀賞

その頬に涙のあとが見えたって風に聞いたよ訳を知りたい

花彩森香(岐阜県岐阜市)

優秀賞

砂浜の色さえ変える影の数ひとつ灰色ふたつ薔薇色

田中希美子(北海道長万部町)

淋しさを力に変へむ冬木立二人になれぬひとりとひとり

山本みさよ(兵庫県神戸市)

 

審査員特別賞

一線を引いては消すを繰り返す襟に残ったチョークのかけら

朝凪布衣(北海道小樽市)

 

星空を駆ける列車をつかまえていますぐ君に逢いたい夜だ

架森のん(宮城県仙台市)

 

すべり台苦手な話を聞いていたいいねと思った雨の公園

雨月茄子春(埼玉県さいたま市)

いつまでもそばにいたいと願いつつ一緒に食べたそうめんながし

佐藤良枝(岐阜県各務原市)

僕にしか得られぬものを託したい神岡に雪の降るを待ちおり

長谷川麟(岡山県岡山市)

地球儀を回してはかる恋の距離花の浮き橋二人を繋げ

濵田舞(鹿児島県枕崎市)

 

佳作

心臓を高鳴らせてはくれないかバルトルディの意匠を無視して

元加まつる(岩手県大船渡市)

人の成せる森の夜景に慣れた君神の成したる山河においで

岡崎隆史(茨城県水戸市)

紅茶注ぎレモン沈めて溢れ出す君への想い唇添えた

平久保好一(東京都杉並区)

見つめても炎の先しか見えなくて地球の丸さに空を見つめる

田守皓太(東京都大田区)

春風に乗ってあなたに逢いにゆくリバティの地の結びの神に

阿部文彦(神奈川県横須賀市)

しゃんと背を伸ばして立てる君をいつか抱腹絶倒させるのは僕

瀧口美和(愛知県名古屋市)

かりんとう二人で食べてハロウィンはおしまい……ケーキでも買いに行きますか?

尾崎七遊(京都府京都市)

イチジクの葉にある人の名を書いて傷つけ流すあの夏の川

吉川太郎(京都府京都市)

世を駆ける陽子あなたの便り待つスーパーカミオカンデの中で

きのゆきこまち(京都府福知山市)

コンビニのあの子は今日もコンビニのあの子のままで秋の暮れゆく

野呂裕樹(大阪府大阪市)

ニューヨーク君の前には人だかりどうしてぼくは歩いて行けぬ

浦井祐希(大阪府枚方市)

白露(しらつゆ)に映る世界は儚くてしばしとどめようるわしの君

西尾友希(大阪府八尾市)

君知るや聖火を月と見紛(みまが)ふて海に咲きたる宵待ち草を

八木美和子(大阪府東大阪市)

心ごと持って行かれたみたいだわ喉のところにおひさまがある

森松萌(奈良県大和郡山市)

ゆっくりと雪が降るからもう一度ふっくらとした夢みるふたり

松崎悦子(山口県光市)

飛騨市長特別賞

君がもし疲れて腕をおろしたらその手を引いてどこへ行こうか?

林優希(埼玉県和光市)

神岡実希特別賞

傷口をおはぎで治す初恋は3個目でちょっと迷いはじめる

岡野恭子(茨城県牛久市)

実行委員長特別賞

日本では「月が綺麗」と言うんです「死んでもいいわ」と答えるんです

室橋涼子(茨城県つくば市)

イケメンがそんなにいいかイケメンはたぶん僕より不実であるぞ

野上卓(東京都世田谷区)

「OKグーグル、代わりに想い伝えてよ!」「オ断リシマス。自分デ言イナ。」

足立精宏(東京都町田市)

《高校生以下の部》

 

最優秀賞

ぼくたちはなぜ石なのか分からないじしゃくだったらくっつけるのに

野田陽太(飛騨市立古川小学校5年)

 

優秀賞

エキストラ貴方のまわりを踊るだけ来世は少し台詞が欲しい

玉舘菜々美(札幌創成高等学校3年)

 

ゆっくりと「だーるまさんがこーろんだ」いつ振り向くの愛する女神よ

笹洞祐也(岐阜県立吉城高等学校1年)

 

審査員特別賞

しゃがみこみ同じ金魚を狙ってた花火が僕をあの日に戻す

酒井拓夢(静岡県立浜松湖東高等学校2年)

きみが見たぼくはどうぞうぼくがみたきみはたいせつだいすきだから

沖田彩宇(飛騨市立山之村小学校5年)

恋すると彼女はまるで女神様女神に見えぬ人はいるのか

渡邉希樂(岐阜県立吉城高等学校1年)

 

初恋は綺麗なものだからわたしの初恋はまだ始まっていない

川上紗和(岡山学芸館高等学校2年)

 

まんまるい地球をまっすぐ伸ばしたら近づいた気がきっとするのに

横道玄(光市立光井小学校3年)

松明の火が欲しいから岐阜県の飛騨市神岡町まで来てよ

國吉伶菜(昭和薬科大学付属高等学校2年)

 

佳作

少しでも君の視線を浴びたくて「数学苦手」とか言ってみる

畔上真由子(秋田県立秋田西高等学校1年)

 

私にもわかる日がくる初恋よ雪で遊んだあの頃ではない

金澤厳希(秋田県立秋田西高等学校2年)

 

簡単なはずの二文字が言えなくて放つ三文字貴方がきらい

菅野はるな(山形県立山形東高等学校2年)

 

花見ると必ず脳裏に君の顔君に見せたいこの花々を

小倉彩心(野木町立野木第二中学校3年)

 

実験室水がこぼれた私の手に君は雑巾かぶせてくれた

原田瑚子(東京都立大泉高等学校付属中学校2年)

 

「推しだよ」と言ってはいるが本当は気づきたくない自分の気持ち

斉藤涼花(東京都立大崎高等学校3年)

 

人知れずその教室の片隅でいただきますと言えるあなたに

中間果帆(神奈川県立横須賀高等学校3年)

 

午前五時朝日が照らす君の頬眩しさを目に焼き付けた夏

佐野史織(長野県立長野高等学校1年)

 

ぜっけいをあなたとみたいあのよぞらあなたのことがだいすきなんだ

中井梨瑚(飛騨市立山之村小学校5年)

 

はなのようきみのにおいやそのすがたうしろをみてとよびかけたいよ

中村颯稀(飛騨市立古川西小学校4年)

 

新学期好きなあの子と一緒かなめいぼの名前必死に探す

北村心美(飛騨市立古川小学校4年)

 

動けない悪い結末ばかりだな思いを告げる空想エンド

森下朋花(岐阜県立飛騨神岡高等学校1年)

 

真っ赤な実落ちてくようにこのこころ燃え広がってはちりとなってく

大村沙弥華(岐阜県立飛騨神岡高等学校2年)

 

ふと見せる切なげな表情(かお)だれ想ふ僕の気持ちは負担だろうか

小板彩来(岐阜県立飛騨神岡高等学校2年)

 

黒いなら黒いままでいいじゃない出目金闇に紛れて秘めた想いも

山口真琳(兵庫県立神戸高等学校1年)

飛騨市長特別賞

ハリケーン柔い衣のはためきをいつも隣で感じていたい

野田凪咲(岐阜県立飛騨神岡高等学校3年)

神岡実希特別賞

ラブレター書いて何度も間違えてえんぴつけずりが壊れるほどに

清水千聖(岐阜県立飛騨神岡高等学校3年)

実行委員長特別賞

耳にあるリングの意味を知ってるかい?逢ってはめるの貴女の指に

城穂歌(東京学芸大学付属国際中等教育学校3年)


ドアが開く今この時間分かってる出てこい勇気と「おはよう」の声

小岡夏海(香川県立高松高等学校2年)


ふと視線日本からかなふりかえるうしろを見ればごついおとこが

定光駿成(高知高等学校2年)

昨年同様、飛騨神岡初金毘羅宵祭のステージショーとして、表彰式を開催いたします。

ぜひこの機会に飛騨市神岡町へお越しください。

【開催日時】2020年2月22日(土)

女神へ贈るラブレターコンクール

表彰式を開催します!

▼昨年の表彰式の様子

たくさんのご応募、ありがとうございました!
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