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第八回 ~飛騨・神岡 短歌コンクール~
女神へ贈るラブレター
入賞作品

第八回ご応募数

一般の部:261人 1337首 

高校生以下の部:679人 1699首

合計 940人 3036首

《一般の部》

最優秀賞

雪は手を赤くさせたい手はきみに恋をさせたい 僕の手だから

高遠みかみ(大阪府高槻市)

優秀賞

代わりでもいいなんて嘘ほんとうの色は思い出せない紫陽花

ゆめみさえ(岡山県岡山市)

審査員特別賞

心臓の音が入っているノイズミュージック 帰りたいなら言って

やまぐちわたる(宮城県仙台市)


満月にかかった雲を飛ばす風わたしこんなにきみが好きだよ

ナカムラロボ(群馬県船橋市)
 

灯台としてのあなただ迷うたび、あかるい航路へ花を浮かべて

久我山景色(埼玉県さいたま市)
 

朝市のかぶら漬けより真っ赤なる顔となりたり君に出会へば

西尾 房子(岐阜県中津川市)

飛騨市長特別賞

 

木の枝を拾って煙突突っ込んで 雲を掴んで恋文書くの

春日 陽(千葉県千葉市)

実行委員長特別賞

愛神音《あかね》の音 きみのもとへと降らせれば鼓動がゆらす愛の煌めき

鈴音りんか(埼玉県狭山市)
 

赤点を死ぬほどとった初恋はピンク色にはならなかったね

佐々木奈瑠(東京都国分寺市)


真面目に立ち町のシンボルしてますが、君についてはクレイジーです

いろは(千葉県千葉市)

にゅうよ~く賞

手を伸ばしボルダリングをするようにちょっと届かぬところに    あなた

稲山 博司(東京都練馬区)
 

挨拶もできないままにすれちがう夏服のきみ雲より遠い

桜井かな(東京都大田区)
 

薔薇という字は読めるけど書けなくて読めても書けても愛は知らない

末野 有理(東京都港区)
 

一人でも平気になれたと笑う夜萩のゆれにはうそが見えたの

エイサーのまいこ(神奈川県川崎市)
 

高山を吹く風は少し冷たくて君の歩幅に合わせた初秋

まこさん(岐阜県高山市)


おはようとまたねが言えるこのキョリに名前をつけて欲しくなかった

物述 弥(愛知県海部郡大治町)


オゾン層みたいに君を守りたい成層圏ほど離れてるから

立田渓(兵庫県西宮市)


条件が揃わなくてもこの恋は何も告げずに始まりました

野崎 眞奈美(兵庫県宝塚市)


押しボタン信号みたいな恋でした おしてください/おまちください

逢(広島県広島市)


グラタンに昨日の恋を押し込めてオーブンで焼く美味しくできろ

ぱせり(佐賀県唐津市)

佳作

ピッケルをソフトクリームに打ち込んで登頂したい口元がある

アゲとチクワ(北海道札幌市)


高山の寒い所に咲くケシのように気高き恋だってある

白井 明子(北海道北広島市)


綺麗な月が夜にぽっかり浮かんでる。ただそれだけです、ただそれだけです。

すずきヤー(山形県山形市)


恋をして世界は虹となったのに君のシャツだけ白く見ている

山田 紘大(福島県南相馬市)


給食の冷凍みかんあげるからジャンケン行かずそばにいてよね

くるみ(埼玉県さいたま市)
 

一つしかない心臓をパピコみたいにあげたいよ 何もない日に

月並変哲(埼玉県さいたま市)
 

恋人をさがす観測小屋の窓カミオカンデにバレる顔赤

結慧愛(埼玉県越谷市)
 

きみも吾(あ)もゆく手も知れぬバスにのり分断の夜に月でもみないか

田 幸樹枝(埼玉県新座市)
 

自転車の荷台にのせた思い出が今も背中に抱きついてくる

寺平じゅん(埼玉県蕨市)
 

「ボナノッテ」と君に言うたび一日が一番優しい夜に包まれ

Spiga Fabrizio(埼玉県北本市)
 

ガッタンゴー 恋が骨まで鳴る夜に 二人で明日を漕いで確かむ

田中 康士郎(埼玉県加須市)
 

箒星きみと見たくて傘をもつメアリー・ポピンズに僕はなる

岡本 千晶(東京都文京区)
 

あづまより曙光の差せば君が灯と襤褸(ぼろ)の薄地に面影を見ゆ

山中狸寝(東京都杉並区)
 

会ってすぐネイル変えたのかわいいねって上手に笑うからほんときらい

梅田エルマー(東京都渋谷区)
 

マチ深きトートバッグに沈めたる渡せなかったラブレターの束

Mifu(東京都足立区)
 

一蘭で逢瀬を終えた僕たちの仲は揺らめく湯気のあやふや

星野珠青(千葉県千葉市)
 

通知音鳴るたび君か期待して恋はスマホに飼いならされる

ちみ(千葉県流山市)
 

白い息吐いて交わる冬の朝君も私もまるで怪獣

やーくん(神奈川県小田原市)
 

ポケットに地球を入れて歩く午後きみの不在が風を重くす

あづみのマルコ(長野県安曇野市)
 

ひとりふたりさんりよんりと伸びてゆき千里の道もあなたといたい

外村ぽこ(富山県富山市)
 

サイゼリヤ間違い探し時間切れぼくらのズレも見つけられずに

いいんちょう(岐阜県飛騨市)


山盛りのポテトほおばる君がいて惑星の夜のピースは埋まる

ともえんど(岐阜県郡上市)


飛騨牛を使ったメニュー朴葉(ほおば)って笑い合いたいでも想うだけ

野球壮年(愛知県北名古屋市)


関税をかけずそのまま受け取って掛け値なしですこの恋心

季節の小箱(静岡県焼津市)
 

髪留めをなほす仕草よ後れ毛に夏の名残りの珠(たま)ひかりたる

碧乃そら(滋賀県大津市)
 

万博に百夜(ももよ)通いし猛者(もさ)真似てマンハッタンに百夜通わん

近江菫花(滋賀県大津市)
 

「ねえねえ」と後ろの席からつつかれて DMだったらハートがついてる

都築 尚弥(京都府京都市)
 

きらきらと冬の陽射しがあたためる立ち達磨からはじまる恋路

石村まい(兵庫県加古川市)
 

ビル壁に背骨を預け君待てば世界が息を吐き降りてくる

井ノ口 皓(山口県光市)
 

夕立で駅まで走る広い背に広がる模様いとしい形

安藤 史歩(大分県別府市)

《高校生以下の部》

 

最優秀賞

好きです、と機内モードにして送る 飛び立てそうな衝動のまま

藤浪 あい(北海道釧路江南高等学校)

優秀賞

コンビニの季節限定スイーツは「君が食べた」のポップで売れる

村上 更桜(富山県立雄峰高等学校)

審査員特別賞

雨の日にかさを忘れたどうしよう彼と一緒に雨をながめる

田中 茉珠(川崎市立中野島中学校)


千年後きっと誰かが掘り起こす君の方角を向いた化石を

鹿野田 善頌(宮城県古川黎明高等学校)
 

春の風あなたの灯にゆられつつころり恋するだるまのこころ

青木 瑠菜(岐阜県立大垣桜高等学校)
 

春風に名前を呼ばれ振り向けば君が笑って季節が動く

小山 祐奈(愛知県立稲沢緑風館高等学校)

飛騨市長特別賞

 

ゆきの山 こえてみえるよ 女神さま だるまのほっぺ まっかにひかる

あやね(三重大教育学部附属小学校)

実行委員長特別賞

お母さんぼくの手にぎりなぐさめた心ぽかぽかこれが初恋

河上 そうた(飛騨市立神岡小学校)
 

出してはしまう渡せなかったその箱を何も知らずに喜ぶ父へ

高下 ほのか(高山市立国府中学校)
 

わからない お前の気持ち 早く言え ひよる男と 付き合う気ない

鬼龍院ゴウ(岐阜県立郡上北高等学校)

にゅうよ~く賞

手を振ったあなた笑顔見えてくる踏切の音かき消されてく

稲葉 美來(川崎市立中野島中学校)


わが恋は虹にもまして美しきいなづまとこそ似むと願ひむ

FIAT500(飛騨市立古川中学校)


祈るたびあなたの名のみ浮かびくる神とは君の面影(おもかげ)ならむ

前田 朱璃(飛騨市立古川中学校)
 

君よりもまだまだ小さい僕だけどいつか絶対顎クイをする

沖田 陽向(飛騨市立山之村中学校)
 

休み時間廊下で騒ぐ女の子隅にかたまり事情聴取

仲表 依乃里(飛騨市立神岡中学校)
 

体育館響くバウンド数えれば君の鼓動似てて笑った

河合 優菜(川辺町立川辺中学校)
 

点火して鍋にたっぷり入れた水君への想い沸騰します

大石 美陽(秋田県立秋田西高等学校)
 

散りし花手のひら離れ香りだけ未来へ運ぶ風を信じて

岡 力愛(東京都立板橋有徳高等学校)
 

逢ふことの叶わぬ日々を抱きしめて月のしらべに君を思へ

中田 愛菜(岐阜県立飛騨神岡高等学校)
 

熊が出た真暗恐怖の帰り道気を引きたくて虚勢をはった

島田 俊亮(岐阜県立吉城高等学校)

佳作

冬になるとぼくのこころはつめたくて雪があちこちふるのを見てた

末竹 優純(飛騨市立神岡小学校)
 

会えたなら自慢したいな半世紀ここで見つめていたんだよって

座主 直人(飛騨市立山之村小学)
 

冬の外心はポカポカ体は冷える冬の外体は冷える心はポカポカ

芥川 伶央(川崎市立中野島中学校)
 

冬の空君をみながら自販機でコンポタをかういつもの日常

市丸 渚菜(川崎市立中野島中学校)
 

教室でチラチラ送るこの視線今日も話せずまたチラチラと

瀬戸口 陸斗(川崎市立中野島中学校)
 

秋の空キレイと言われ赤くなる心を包む秋の夕暮れ

髙岸 大和(川崎市立中野島中学校)
 

トロッと黄色く輝くうまい黄身そのうえの赤好きになっていく

鳥居 琉空(川崎市立中野島中学校)
 

今までのラインみてたら返事来て秒で既読付け焦り散らかす

山本 浬舞(川崎市立中野島中学校)
 

アメリカはどんな行事があるのかな笑って話すこんぺい君と

米澤 美琉愛(飛騨市立神岡中学校)
 

夏祭りラムネのビー玉透かしてるふりしてホントはあなたを探す

都竹 由茉(高山市立国府中学校)
 

麦わらを飛ばして笑う君がいてああもう負けた夏にも恋にも

加藤 陽夏(高山市立国府中学校)
 

「秘密やで?」君と隠れて食べたアイスカーテンの裏鬼はすぐそこ

船場 葵衣(高山市立国府中学校)
 

好きな人近くに見えて走りだす近くに来たらしらん人だった

遠藤 由里子(川辺町立川辺中学校)
 

夕やけに照らされながら帰る道僕の気持ちはしずみきらない

加藤 蒼士(川辺町立川辺中学校)
 

こんにちは知らない人に言ってみる僕は感じるそこらの愛を

有本 楓史(川辺町立川辺中学校)
 

恋という爆ぜる惑星落ちてきて君の瞳に銀河がうつる

えんがわはまちー!!(関西大学第一中学校)
 

同郷の訛りがやけに恋しくてあなたばかりに喋らせる夜

金野 莉世(宮城県仙台第二高等学校)
 

忘れじと泣いたあの日の空の青また赤らめたあなたがにくい

かもさん(作新学院高等学校)
 

君の火を僕にくれるとゆうならば花束にして僕に下さい

森下滉士朗(岐阜県立飛騨神岡高等学校)
 

砂時計が落ちきったなら次の夏君のいる町から砂を掬おう

しゅしゅ(岐阜県立飛騨神岡高等学校)
 

新品のノートについた折り目には誰にも言えぬ恋を隠して

長瀬 桜花(岐阜県立飛騨神岡高等学校)
 

海こえて直接あえるその日まで育てていこう愛の花束

各務 杏(岐阜県立大垣桜高等学校)
 

手をのばす君には届くはずがない透明な手を海のかなたへ

水野 みちる(岐阜県立大垣桜高等学校)
 

照れ笑い君に見せたら終わりそう信号の赤どうか隠して

渡邉 楓々(岐阜県立大垣桜高等学校)
 

陸と海野原と森林私とあなた離れていてもどこか似ている

伊藤 汐音(愛知県立稲沢緑風館高等学校)
 

帰り道となりで笑うその感じなんか今日だけ時間ゆるいね

定富 日菜(愛知県立稲沢緑風館高等学校)
 

花言葉など知らないが君に似た黄のガーベラが目を引いたから

景山 和奏(鳥取県立米子東高等学校)
 

ふゆ わたしがきみといたいのはたましいがはじけるように燃えているから

黒見 明花(鳥取県立米子東高等学校)
 

夢を見た シーラカンスの棲んでいる海であなたに好きって言えた

井上 凛衣(鳥取県立米子東高等学校)
 

更けき夜もふと君想うあきざくら雲の何処かにひそむ灯火

大井手 嶺(福岡大学附属大濠高等学校)

※「◯◯特別賞」は各担当者が、「にゅうよ〜く賞」は当実行委員が選考いたしました
たくさんのご応募、ありがとうございました!
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